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乾燥を和らげるために有用なスキンケア・食習慣とは？インナーケアもご紹介！
2022/04/12
乾燥を和らげるにはスキンケアとインナーケアの両方が大切
「ケアはきちんとしているのに、肌がカサつく」こんな悩みお持ちではありませんか。実は乾燥を和らげるためにはインナーケアも重要です。
肌が乾燥する原因とは？
そもそも肌の乾燥とは、肌の水分・脂質が不足して、潤いがなくなっている状態です。
肌が乾燥すると皮膚のつっぱり感やカサつき、粉吹きなどやかゆみなどを催すことがあります。
肌にはもともとバリア機能が備わっていて、雑菌・異物・紫外線などの外部刺激から肌を守り、肌内部の水分・脂質が逃げるのを防いでくれています。
しかしこのバリア機能は、ちょっとしたことで低下してしまいます。たとえば生活習慣の乱れや紫外線などです。
そして肌の潤いは、表皮にあるヒアルロン酸などの保湿成分や保湿因子によってキープされています。
バリア機能の低下や紫外線刺激などにより、肌は炎症を起こします。炎症が起きるとヒアルロン酸や保湿因子が減り、乾燥するのです。
なかでも乾燥しやすいのは、すねやひじ、手の甲や頬、口周り、目の周辺など皮脂の量が少ない部位です。
加齢に伴い肌内部の水分量と皮脂の分泌量が低下するので、お年寄りの方は乾燥しやすい傾向にあります。
特に冬場は気温や湿度も下がり、セーターなど衣類による摩擦刺激も大きくなりがちです。冬に肌が乾燥しやすい理由はここにあります。
スキンケアのみではダメなの？
乾燥を和らげる方法として真っ先に思い浮かぶのが、「スキンケア」ですよね。しかしスキンケアだけでは不十分かもしれません。というのも、肌の乾燥には角層細胞の”質”がかかわっているからです。
肌は「ターンオーバー」を繰り返して、新しく生まれ変わります。ターンオーバーの工程で角層細胞がつくられます。
ターンオーバーは通常一定のサイクルで起きますが、サイクルが乱れることがあります。すると、保湿機能やバリア機能が十分でない未成熟な角層細胞が作られ、乾燥した肌になってしまうわけです。
ターンオーバーが乱れる原因のひとつに、栄養バランスの偏りがあります。従って乾燥を和らげるには、食事の内容を見直すなどインナーケアも欠かせません。
乾燥が気になる方におすすめの食事
では具体的に、乾燥を和らげるにはどのような食事を心掛ければよいのでしょうか。
食事と肌状態の関係
肌状態には温度や湿度、ストレスや睡眠などいろんな要素がかかわっています。肌は摂取した栄養によって作られるので、食事も肌状態に大きな影響を与えます。
バランスのよい食事が大事
肉、魚、卵、大豆などを偏らないようにバランスよく摂取することが肝心です。野菜をしっかり摂取するよう心がけ、ファーストフードなどは避けるようにしましょう。
スキンケアも重要！基本をおさらい！
もちろん乾燥を和らげるためにはインナーケアだけでなく、スキンケアも重要です。今一度、スキンケアの手順や注意点などスキンケアの基本をおさらいしておきましょう。
スキンケアの基本：乳液や化粧水で保湿
スキンケアの基本は清潔と保湿です。
洗顔の手順
肌の乾燥が気になるときに洗顔は不要では？と思われるかもしれません。しかし乾燥しているときも洗顔し、清潔な状態を保つことが必要になります。
洗顔の基本は「泡でやさしく」「ぬるま湯で」「しっかりすすぐ」の３点です。以下では洗顔の手順を、ポイントとあわせて解説していきます。
1.手を洗う
手が汚れていては、顔をきれいにできません。初めに手を洗いましょう。
2.手のひらで泡立てる
洗顔料をそのまま顔につけると刺激が強く、乾燥を招きます。手のひらでしっかりと泡立ててから洗うようにしましょう。
泡を作るのが難しい場合、泡立てネットを使うとキメ細かい泡が簡単に作れます。
3.アゴ周り→Tゾーン→頬の順にやさしく洗う
汚れが溜まりやすい鼻・アゴ周りから皮脂の多いTゾーン、カサつきやすい頬の順番に洗いましょう。コツは、やさしく円を描くように。力を入れて擦ると摩擦刺激が肌の乾燥を招きます。
4.しっかりすすぐ
洗顔料の成分が肌に残ると肌トラブルの原因になるので、しっかりすすぐことも大事です。
5.タオルで優しく水気を取る
ここでもやはり摩擦を最小限にすることがポイントになります。ゴシゴシ拭かず、肌表面の水滴を押さえる程度にとどめましょう。
洗顔の注意点
ぬるま湯で
熱すぎるお湯は、皮膚を保護している成分を流出させてしまいます。
乾燥がひどいときはお湯洗い
洗顔料は顔の肌の水分や油分を奪ってしまいます。乾燥がひどいときは洗顔料を使わずお湯だけで洗うとよいでしょう。
ただしお湯でも水分や油分は失われます。保湿は怠らないことが重要です。
洗顔後はすぐに保湿
洗顔後は乾燥しやすいです。なるべく時間をおかず乳液や化粧水で保湿しましょう。
肌の乾燥が気になるときの洗顔料の選び方
保湿成分が配合されているもの
肌の水分や油分が少ないと、洗顔による乾燥やつっぱりが起きやすくなります。保湿成分が配合されているものを選びましょう。
洗浄力が高くないもの
洗顔料を使って洗顔すると、どうしても肌の水分や油分は失われてしまいます。ですから肌の乾燥が気になる方はできるだけ洗浄力の優しいものを選ぶことも大切です。
肌から失われる水分や油分の量をおさえることができます。
低刺激なもの
乾燥した肌は過敏なので、低刺激タイプのものを選ぶのもポイントです。肌と同じ弱酸性のものが良いでしょう。
添加物にも気をつけたいところです。ただし添加物が必ずしも有害なわけではありません。実際に少し使ってみて、自分に合うものを探すのがベストでしょう。
その他乾燥が気になる方が注意したいポイント
その他、乾燥が気になる方が注意すべきポイントを紹介します。
お風呂の入り方：ややぬるめの温度で
お風呂も実は肌が乾燥する原因になります。
湯船に浸かっている間、肌は潤っているように思えますよね。しかし角質が水分を含んで飽和状態になります。すると角層細胞の間隔が広がり保湿成分が流れ出てしまうのです。
またお湯の温度が高いほど、また入浴時間が長いほど乾燥します。ややぬるめの温度で、サッとあがるのがポイントです。湯船の温度は40℃以下、時間は20分以内を目安にすると良いでしょう。
そして入浴後20分程度で皮膚の水分は蒸発し、入浴前よりも乾燥します。ですから早めの保湿が大切です。
室内の乾燥にも注意：湿度は50～60％に
肌に適した湿度は、50～60％といわれています。
湿度を保つには加湿器を使うのがおすすめです。加湿器がない場合、塗れたタオルを干すだけでも加湿効果が期待できます。
ただ湿度が高すぎると、汗や蒸れで肌トラブルが起こるリスクがあるので注意しましょう。
屋外の湿度と差が刺激となり乾燥を招くこともあります。また湿度が60％を超えるとカビやダニも増えやすくなるとされています。
衣服の選び方：摩擦が少ないものを
衣類の摩擦が刺激となり乾燥が進むこともあります。特に肌に触れる下着の素材には配慮が必要です。
一般的に化学繊維のものは摩擦が強い傾向にあります。天然素材のシルクやコットン、保湿性の高いシルクがおすすめです。
刺激の強いウールなどを着用するときはインナーを着て、直接肌に触れないようにしましょう。
ストレスが天敵：十分な睡眠と適度な運動
不規則な生活や心身のストレスなども、肌が乾燥する原因となります。
とはいえ、ストレス社会の現代で完全にストレスを取り除くのは困難です。
起床時間、就寝時間を一定に保つ、バランスのとれた食事睡眠を十分にとり、適度な運動をすることなどを心掛けましょう。